この度は旧田中家住宅での写真展にお越しいただき、誠に有難うございました。また、主催のかわぐちアニマルサポートの皆様、川口市職員の方々、開催案内を発信してくださった方々など、お力添え頂いたすべての皆様に改めて深くお礼を申し上げます。
国登録有形文化財 旧田中家は洋館・和館に分かれており、和館では屋久杉でつくられた天井、当時の技術が生んだガラスには手作業ならではの凹凸がみられ、挙げればきりがないほど貴重なつくりが散りばめられています。この建築物自体が既にひとつの作品というわけです。さらに縁側からは、息をのむほどの日本庭園を見渡すことができます。
今回は和館の日本間に作品18点を展示させていただきました。会場が有形文化財であるため、作品を建築物に一切接触させないよう設置しております。また、地元ラジオ局のFM川口さんが事前に取材に来ていただいたり、展示開催中に番組で取り上げてくださったお陰で、終始活気ある雰囲気に包まれていたように感じます。
こちらは、外の猫たちがみるみるうちに増えて地域住民たちが困っていき、周囲との意見交換を図りながら解決策を考えていくストーリー性のあるイラストボードです。かわぐちアニマルサポートに所属されているデザイナーさんが制作を担当されていました。
予備知識のない方や小さな子どもたちにも分かるように、という願いを込めて作られています。その想いが通じたのか、当日は小学生や中学生も熱心に読み入り、それぞれメモを取ったり写真を撮ったり、うれしい光景をみせてくれています。
二日目には川口市の職員をお招きし、今後の中核市としての取り組みについての発信、市民の方々との意見交換、質疑応答などが行われました。市民・行政・ボランティアのそれぞれが歩み寄り、現状の確認や目指すべき方向性・手段などを擦り合わせる貴重な機会になったように感じております。
私たちがテーマにしているこれらの問題は、単に猫だけの枠に留まらず、掘り下げれば掘り下げるほど、最終的には私たち人間の在り方に行きつくように感じます。根本原因も解決への糸口も、実は私たち人間の手にあるわけです。
今回の来場者数は僅か二日間の開催で、239名と予想を大きく上回る結果となりました。次回開催のご要望を非常に多く頂戴できましたことも有難いかぎりでございます。改めまして今回お力添えくださったすべての皆様に、深く感謝申し上げます。
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